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今回は結婚記念日のお祝と離婚の関係です。
夫婦にとって結婚記念日はとても大切なものです。
特に妻のほうが夫よりも結婚記念日を大切に思っている傾向があるようですね。
働く女性の応援サイト「OZ mall」では
結婚記念日のお祝に関するアンケートを行いました。
その結果、約8割の夫婦は結婚記念日は特別な過ごし方をして
きちんとお祝していることがわかりました。
挙式したホテルに食事に行ったり、初めてのデートやプロポーズの場所に
出かけて恋人気分を思い出したり、手紙やプレゼントで
日ごろの感謝の気持ちを伝える夫婦が目立ちました。
子供がいる家庭では、結婚記念日を家族のお祝として
子供も交えてみんなで楽しく過ごすという家庭も多いようです。
結婚記念日は夫婦にとってのいわば誕生日。
1年に1回だけでも、2人が夫婦になったときのことを思い出すことが
できれば、離婚も減るのかもしれませんね。
少し、夫婦の間に溝を感じているのならなおさら、
結婚記念日をきっかけにデートに誘ってみたり、
普段は言えない感謝の気持ちを伝えることで
2人の気持ちを近づけることができるかもしれませんよ。
世の中の多くの妻は、夫が結婚記念日を覚えているかどうかを
愛情のバロメーターにしているという傾向もありますので
この日だけは何があっても忘れないようにしたいものです。
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離婚の理由はさまざまですが、「セックスレス」もその1つです。
統計では、一桁ほどの割合になりますが、夫婦の性生活については、
悩んでいる人が多いのが現状です。
夫婦間の問題でもかなりプライベートな部分のため、
弁護士など他人に相談するのが恥ずかしいという気持ちが強いようですね。
ですから、実際にはもっと多くの人が悩んでいると思われます。
もちろん、夫婦が合意していれば、たとえセックスレスでも問題ないのですが、
それによって、不倫・浮気とすすんでいくことも十分考えられます。
また、嫌がる妻に性交渉を強要し続け、
その結果しとして妻から離婚を求められた場合は、離婚理由として認められるのです。
しかも、これは妻にとっては大変な精神的苦痛であることから
DV法の「精神的暴力」にあたるのです。
DV法が改正される前は、性交渉の強要によってケガをした場合のみだったのですが
改正後は精神的な苦痛に対しても保護の対象となりました。
ですから、妻が申し立てをすれば夫はDV法の罰則を受けることもありますし、
離婚となったときには、慰謝料を請求されることもあります。
裁判所でも「夫婦間の性的交渉は夫婦生活に伴う健康な営みで
夫婦のあり方として大切なもの」と重要性を認めています。
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そもそも離婚は夫婦が合意すれば、理由は関係なく成立するものです。
ですから、夫がリストラされたことを負い目に思い、
妻から離婚をつきつけられて合意するのであれば、離婚はできます。
けれども、夫が離婚に応じないとなれば話は別です。
民法で認められる離婚理由がなければ家庭裁判所では
離婚を認めてくれません。
ですから、夫がリストラされたというだけでは離婚原因にはならないのです。
たとえば、リストラされた夫が全く仕事を探さず、働きもしないで
お酒におぼれる生活を続けていた場合。
妻からの苦言にも耳をかさず、悪態や暴言を吐く場合。
お酒に酔って暴力をふるう。
これらの「仕事をしない」「生活費を家庭に入れない」「暴力をふるう」
は「結婚生活を続けられない重大な理由」になるのです。
ただし、妻が家を勝手に出て行ってしまい、一方的な別居状態になった場合は、
妻のほうに「同居義務違反」が認められることもあります。
また、それを理由に慰謝料を請求されることもあるのです。
夫にも信じていた会社にリストラされ、
仕事を探してもなかなか見つからないなどの主張したい理由はあると思います。
まずは夫婦できちんと話し合い、それでも決着がつかなければ
家庭裁判所に調停を申し立て、それぞれの主張をすることが大切です。
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民法が定める離婚理由とは?
大好きだった両親から「離婚する」と聞かされたときの
子供の悲しい気持ち、不安な気持ちは計り知れませんね。
子供によって親が離婚してイヤだったことはさまざまです。
たとえば、学校で親の離婚のことを知られて、なんとなく友達とも
ギクシャクしてしまったとか、周りの人から偏見の目や哀れみの目で見られること。
また、慣れ親しんだ土地を離れたり、友達と別れたり。
たとえ、養育費をもらっていたとしても、離婚後の経済状態が悪く、
狭いアパートで習い事にも通えなかったり、
行きたい学校を受験できなかったりという意見もあります。
もちろん、1人親の経済状況が厳しいのは仕方ありませんが、
現実問題として、子供にもガマンさせたり、悲しい思いをさせることも事実です。
けれども、子供が親の離婚で最もイヤだったことは、
父親(母親)と離れて暮らすことです。
今までいつもそばにいた人がいなくなるわけですから
そのダメージはかなりのものでしょう。
反対に親が離婚してよかったと思うこともあるようです。
たとえば、両親のけんかを見なくてすむ、母親(父親)が明るくなった、
祖父母と暮らせるようになった、などです。
DV、不倫などは別として、子供にとっては、離婚しないことが一番いいのですが、
いつもけんかばかりしている親と暮らしているのが
果たして幸せなのかと考えると複雑ですね。
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子どもを傷つけないで離婚の話を進めたい。
つい出来心でしてしまったたった一度の浮気が
離婚理由になるのかは気になるところですね。
夫が浮気を認め、心から反省し、もう二度としないと誓った場合には
許してしまう妻もいると思いますが
実は後々考えたときにどうしてもその一度が許せず、
離婚を決意する人も多いのです。
夫としては出来心の浮気で妻が離婚を言い出すわけがないと
思っているのかもしれません。
けれども、夫が離婚に応じない場合には、妻が家庭裁判所に離婚調停を
申し出ることも十分考えられます。
家庭裁判所では、おそらく「たった一度だし、反省もしているので
もう一度やり直しては?」とすすめられるはずですが
妻がどうしても離婚したいとなれば、裁判を起こすしかないのです。
家庭裁判所で認められる離婚理由の中に
「配偶者が浮気(不貞)をしたとき」とありますが、
たった一度の浮気がこれにあたるかどうかといわれると難しいのが現状です。
もちろん、夫が他の女性と肉体関係を持ったことは認めているわけですから
浮気をしたことは事実ではあります。
しかし、裁判所が認める離婚理由となりうる浮気は
偶発的なものではなく、継続的な肉体関係がある場合なのです。
ですから、よほど他に離婚を正当化させる理由がない限り、
たった一度の浮気では離婚請求は棄却される可能性が高いのです。
ただし、長い間妻とはセックスレスだったという場合は別です。
一度の浮気でも妻の精神的な苦痛等を考えると離婚理由として
認められることもあるのです。
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離婚の理由 浮気・不倫
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